株式会社SHINEI | SHIN GROUP

◆天国と地獄◆

ひとりの男が、天国と地獄について神様と話をしています。

神様が男に言いました。 

「こちらについて来るがよい。地獄を見せよう」 

二人が最初に入っていった部屋には、人間たちが煮物の入った大きな鍋を囲んで座っていました。 

全員がひどくおなかをすかせ、生きる望みもすっかりなくしたように見えます。 

皆、スプーンを鍋に入れては煮物を口に運ぶのですが、スプーンの柄が腕より長くて口に届きません。 

その苦しみようと言ったら、それはひどいものでした。 

「さあ、今度は天国を見せよう」しばらくすると神様が言いました。

二人がつぎに入っていったのは、先ほどとまったく同じような部屋でした。 

煮物の入った鍋、そして柄の長いスプーンがあり、人間たちがいました。

ところが、この部屋の人たちはお腹もじゅうぶん満たされ、その顔は幸せに輝いていたのです。

「どうしてなのでしょう? 私にはわかりません」とその男は言いました。 

「なぜここにいる人たちはこんなに幸せで、さっきの人たちはあんなに惨めなのでしょう?
条件はまったく同じだというのに?!」 

 神様はほほ笑むと、「それはとても簡単なことだ」と言いました。 

「ここにいる者たちは助け合うことを学んだのだ。ただ、それだけの違いなのだよ」
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